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先輩たちの声

樹脂を重合し、試作する毎日

 セイコー化成のエンジニアは毎日、どんな仕事をしているのだろうか。
 「いろんな樹脂の重合を実験するんですが、ウレタン樹脂系のスエードの場合、100種類くらいは実験しましたね。やり方はこうです。まずフラスコにいろんな素原料を入れて、重合させます。 一定温度に上げて、数時間かけてウレタン樹脂化反応を起こすわけです。1日3、4種類は同時にやります。」
 「翌日、重合したウレタン樹脂にシンナー、艶消し剤を入れて表面処理剤を完成させます。 次にウレタンまたは塩ビなどのレザー基材に、この表面処理剤を塗布し、乾燥機に入れて、シンナーを熱で蒸発させ、出来上がりです。 これを手で触ったりして性能を評価し、その結果を見て次の日の配合量を考えるわけです。」
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 つまり、2日かけて、3、4種類の試作品を作って実験。次の試作品の配合量をその結果から決めて、更に実験を重ねる。この繰り返しである。 しだいに理想の結果に近付くこともあれば、一進一退でまったく進まないこともあるわけだ。
 「毎日、寝る前に1時間ほど実験のことを考えたり、専門の本を読んだりしています。会社から離れた時に、ふとアイデアが浮かぶことが多いですね。」

若手が派遣される海外研修

 セイコー化成では、毎年若手技術者を研修のため海外へ派遣している。
 行き先はドイツ、米国が中心。新聞社などが主催する見本市視察ツアーに同乗するケースが多い。引き続いて、セイコー化成の取引先である化学メーカーを見学する。最近では、入社2、3年の若手が派遣されることが多いという。